2024年10月24日木曜日

東京医科歯科大学で大学院講義をしました(テーマは顎関節と矯正歯科) 廣瀬

 教員の廣瀬です。


先日、9月末になりますが、東京医科歯科大学で大学院講義をさせていただきました。

実は医科歯科大学は構内に入るのは初めてなので嬉しかったです。

まず初めに、お声がけ頂きました咬合機能矯正学分野の小野卓史教授には御礼申し上げます。


さてテーマは「顎関節症患者に対する矯正歯科治療の最前線」ということで、依頼された文面に沿っただけなのですが、大層なものになってしまいましたね。医科歯科は顎関節治療に詳しいですからとても恐縮でした。



小野教授とゆっくりお話しさせていただいたのは、私もまだ教員駆け出しのころに学術理事を担当した、高知県(私の故郷)で行われた中四国矯正歯科学会でした。懐かしいです。


小児の顎関節症に関しては、日本中まだどこにおいても正しく認識、対応されていない分野だと思いましたので、力をいれて説明させていただきました。


ほんとうにたくさんの質問をいただき、時間もかなり延長になってしまいました。ありがとうございます。



小野教授からは「筋肉の機能が顎関節の形態に影響するか?」という非常に難しいご質問をいただきました。まったく行っていないタイプの研究テーマで、お答えする材料がなく申し訳なかったです。こちらも勉強させていただきました。

今回の依頼ですが「いったい誰が何をもって私にお声がけしてくれたのだろう?」という疑問がありました。小野教授とも長らくご無沙汰しておりましたし。

すると、医科歯科の大森浩子先生が、なんと2016年箱根で行われた顎関節学会で隣のブースで発表されていたらしく、広島大学矯正歯科の院生たちと少し交流されたそうです。そこからの流れで、私のことも気にかけて下さっていたそうです。

当時は私も若く、顎関節の研究を出せども出せども学会で注目されない、苦労の時期でした。ですが、そんな中でも頑張っていればきっと誰かが見てくれているんだと、とても嬉しい思いになりました。関係者にも、日々の努力が、よいご縁をつなぐことを伝えていきたいです。


最後に、東京医科歯科大学は2024年10月をもって東京科学大学となりました。私は、最後のタイミングで(2024.9.25でした)医科歯科大学で講演をさせてもらえたことを嬉しく思います。ありがとうございました。

廣瀬

2024年9月30日月曜日

矯正歯科医局説明会(5、6年生対象)を開催しました

2024.9.18㈬に、5,6年生対象の矯正歯科医局説明会を開催しました。
予想を超えて19名の学生さんが参加されました。
 

これまで広大生に対して医局や大学院進学について説明する機会が無いことが気になっていました。
説明会では、まず医局や実験室など設備を見学してもらいました。また先生方がどのような生活をしているか見てもらいました。

その後セミナー室にて、廣瀬より大学院カリキュラム、矯正歯科の研修の流れ、認定医・専門医取得までの流れなど説明を行いました。

その他に診療体制の特徴や個人個人のキャリア形成についてもお話しました。

その後、お菓子を食べながら懇親会を行いました。
医局の先生方に直接質問できたようで、とても盛り上がり良い会になったと思います。



広島大学矯正歯科は、矯正歯科医師の技術とともに医療者・社会人にふさわしい人間形成への指導にも力を入れています。

また、心身ともに健康に働ける職場を目指しています。

来年も9月に学生説明会を行う予定です。
原則5,6年生を対象としていますが、希望があればそれ以外の学年でも参加可能ですのでお問合せ頂ければと思います。

                                     廣瀬

2024年9月10日火曜日

第12回夏の口唇裂口蓋裂矯正歯科治療勉強会に参加しました

9月に入り、朝晩が少し涼しくなってきたような感じがしますね。 
まだまだ日中は暑さ厳しいので、 体調に気を付けていきましょう。

さて、当院矯正歯科・口蓋裂センターを代表して、小笠原、吉見で第12回夏の口唇裂口蓋裂矯正歯科治療勉強会に参加してきました。 今年は仙台で開催されました。仙台は広島よりは少しばかり涼しく感じました。 
東北大学病院のあるキャンパス内での開催でしたが、どことなく広大病院と似ている建物があり、着いて早々テンションが上がり、写真におさめてしまいました。なかなか他大学にお邪魔させていただく機会はないので、貴重な体験でした。


勉強会では、午前中、口唇裂口蓋裂に関わる矯正歯科治療の基礎的な内容の講義と、形成外科の先生のご講演があり、口唇裂口蓋裂に関する手術の説明を丁寧してくださいました。 手術がどのようになされたかを理解することは、その後の矯正歯科治療を行う際にもとても役立ちます。自分で行うことはなくても、外科の先生方がどのように考え、どのような術式を選択されたかを理解する姿勢が、他科との連携上では、非常に重要だと感じています。


午後からは、ケースカンファレンスで、3大学の矯正の先生が経験された症例について発表され、どのような治療が考えられるか、実際にどのような治療が行われたか、どうするのが良かったのかについて皆で討論する形でした。自分では思いつきもしない意見や、思慮に至っていなかった点などを発表される先生がおり、とても刺激的な時間でした。


勉強会の合間や懇親会で、他大学の顔なじみの先生たちと交流をもったり、それぞれが今抱えている症例について意見交換をしたりと1日を通して非常に有意義な時間となりました。
勉強会で学んだことを、後日医局の皆へフィードバックをするとともに、明日からの診療に活かしていきたいと思います。

2024年8月7日水曜日

矯正歯科の日常*研究室紹介①*

8月に入り、益々暑さ厳しくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

パリオリンピックが始まりましたね✨選手たちの頑張りを見ていると熱い想いを抱かされます✨


本日のブログは歯科診療医の菅井が担当します😄

私たちの日常は主に臨床と研究の2本柱で日々を送っています。

広島大学矯正歯科では、一部の大学院生は基礎の研究室で学位の研究をするのですが、私は大学院時代、口腔細菌学教室で研究をさせて頂いていました。

口腔細菌学教室はその名の通り、口腔内に存在する細菌を中心に、歯科医療にかかわる微生物についての研究を主に行う研究室です。

矯正歯科以外からも、保存科、口腔外科、小児歯科、医科の大学院生、大学病院所属の検査技師の先生も研究室に在籍されており、抄読会(勉強会)や交流会など、多分野の先生との交流が活発に行われています。 

毎週水曜日に行われている抄読会の様子です

小松澤教授、松尾准教授を中心に和気藹々とやってます

私は学位取得後も、臨床研究の共同研究という名目で、引き続き細菌学教室にお邪魔させていただいています。

今年は、矯正歯科の1年生も一人、細菌学教室で研究をすることになったので、直々の後輩ができてうれしいです😆大学院生活は大変ではありますが、とても充実していました。彼にも、研究、臨床と有意義で楽しい日々を送れるよう、私もサポートしたいと思います✨✨



2024年7月24日水曜日

2024 夏の同門会セミナー・懇親会

梅雨も明け、暑い暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

世間では夏休みに入りましたね😃矯正歯科は小中高生の患者さんも多く、子供たちの長期休暇は我らの繁忙期💦💦しかも夏休みはそれが1か月も続きます💦診療室の乾燥で干からびないようにがんばります💦💦💦

広島大学矯正歯科は教室OBの先生方とのつながりも大切にしています。例年、夏と冬に同門会というOBの先生方と教室員のためのセミナーや交流会が実施されます。今年は5年ぶりに対面での総会、セミナー、懇親会が開催されました✨


年の近い者同士は同窓会感覚、先輩方とお話しするのは未来のビジョンを持つのに最適な会ですね✨同門会の先生方、いつも教室へのご支援ありがとうございます✨✨✨

2024年7月17日水曜日

2024.7.13~14 顎関節症学会 in 徳島

みなさまこんにちは。雨天が続き蒸し暑さで体力を奪われてしまいます。日差しがなくとも熱中症になりやすい時期ですので注意してくださいね。

7月13日、14日に徳島県のあわぎんホールにて、第37回日本顎関節症学会学術大会が開催されました。総勢14名での参加となり顎関節症に力を入れている当科として嬉しく思います。


メインシンポジウム【レジェンドからの提言、若者が学会に求める事】では各分野のレジェンドの先生方からこれまでの大御所の先生から顎関節症の歴史をお話いただくとともに、若手(中堅)の先生方から本学会への新しい風という意味で提言をいただきました。


レジェンドと若手側シンポジストの先生方


本シンポジウムでは若手側として当科の廣瀬が『小児(学童期)の顎関節症の早期発見・早期治療』と言う内容で提言をさせていただきました。小児の顎関節症は全く放置されている状態であり、今後取り組むべき課題だと考えています。



最近は学会でも顎関節症と咬合の関係性を再考しようという流れになってきています。シンポジウム『顎関節と咬合を再考する』では、当科の谷本が発表を行いました。

「咬合を再考する」


顎関節学会には若手部会という会が存在します。これは学会で活躍する若手~中堅の先生方(主に受賞者)からなる団体で、学会を若手から盛り上げる意味で作られました。2024.7からは当科の廣瀬が部会長として2年間担当いたします。若手部会では毎年シンポジウムの枠を頂いていますので、研究や新しい取り組みなど、若手ならではの催しを行っています。


若手部会シンポジウムの様子



ポスター部門では、伊藤、壷井、久保、仲里先生が発表を行いました。全国の先生から今後の研究の参考となる有意義な意見を沢山頂戴し、今後の研究の強いモチベーションとなりました。ありがとうございました。






こちら伊藤先生の発表は、学会の最優秀発表賞である「石橋賞」を受賞しました✨




学会の後には普段から多くのご支援を頂いている矯正歯科OBの先生方と交歓ができました。



当科は顎関節症の臨床と研究に力を入れています。今後も引き続き頑張っていきます。



上半期の学会シーズンはこれにて落ち着きますので、次回からは広島大学矯正歯科の日常をお伝えしたいと思います。秋には日本矯正歯科学会の学術大会がありますので、学会参加報告もまた楽しみに待っていてください✨

HP担当


2024年7月10日水曜日

2024中・四国矯正歯科学会 in 広島

溶けるような暑さの日々ですが🍧、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

まだまだ夏は始まったばかり。暑い暑い言ってても仕方ないので、暑さの中にも楽しみを見つけていきましょう。


さて7月7日は第68回中・四国矯正歯科学会学術大会が開催されました。

中四国地方で歯学部を有する岡山大学、徳島大学と広島大学の3校と、中四国地方で活躍される先生方がメインの学会です。この3大学の歯科矯正学講座は情報交換や活発な意見交換など、普段から密に連携しています。


今年は口演で小泉、北、ポスターは中谷、大頭、トリビアで廣瀬、シンポジウムで吉見が発表を行いました。


学術講演・臨床口演



ポスター発表


矯正治療のトリビア

シンポジウム『診断セミナー』

また、昨年の学会で学会賞を受賞した壷井先生と大会長の任期を満了した谷本教授が表彰されました。




今年は広島開催。私たちの講座の地元でもあり、多くのOBの先生にお会いすることもできまして、非常に楽しい学会となりました。

来年は岡山。3大学5題ずつ出しましょうと言われたのでまた研究がんばらないとですね。

がんばりましょう。


HP担当