令和7年度の広島大学大学入局者(大学院生)の募集についてお知らせします。
当科では大学院生を募集しています。歯科医師になりこれからどうなりたいか、大きな海原に放り出されたように感じていないでしょうか。昨今歯科業界の様々な問題も話題となり、政府は専門医の整備に乗り出しています。これからはより『専門性』が問われる時代となります。
大学院は歯科医師キャリアの基礎が詰まった世界です。専門性の確立はもとより、大学院で学ぶ『みずから問題提起をし、それを解決する手段を選び、科学的論理的に解決する能力』は普通に生活していてはなかなか身につかない力です。これらを培った歯科医師は、将来的にどんな困難に出会ったとしても、自分の力で打ち勝つことができるようになります。
反対に、この能力がなければ、何をよりどころにしてよいのか分からず、怪しい情報に振り回されたり、何かをやみくもに盲信することにもなりかねません。
われわれは、向上心のある歯科医師の入局を心から歓迎します。
大学院の特徴
われわれ広島大学歯科矯正学講座では、以下を2本柱とした指導プログラムを用意し、若手歯科医師の成長をサポートしています。
①研究教育を通じて、自分で考える力を養う(大学院教育)
②矯正歯科医として必要な知識、技術、人格形成を指導する(認定医取得コース)
歯科医療を行うにあたって、対処が困難な状況は、いくつになっても遭遇するものです。医療者は正しい情報源を根拠とし、さらにそこから自分で思考し発展させ対処せねばなりません。この「自分で考えるというプロセス」は簡単なようで非常に難しいものです。当科では大学院での研究を通じ、その『考える力』を育てるお手伝いをしています。また、人格面と治療技術の両方を備えた歯科医師を育てることを目標としています。その上で学位、認定医および専門医の取得を目指すコースとなります。
その他当科の特徴
・口蓋裂センター
・顎関節症診療チーム
・睡眠時無呼吸症候群外来
・MFT外来
・顎変形症への様々な治療(手術)体系
近年、口蓋裂センターも開設され、先天疾患を有する患者さんの来院も増えています。その他顎関節症は当科が得意とする分野になりますし、睡眠時無呼吸症候群への治療も睡眠センターと連携して行っています。このようにあらゆるタイプの患者さんが集まってきています。
このように最新の治療を提供するとともに、若手歯科医師の教育も同時に行われています。毎週の症例検討会に加え、新人教育を始めとする教育コースを用意しています。
診療は全構成員が大きな診療チームに組み込まれます。患者さんにも学ぶ大学院生にも安心な指導歯科医師2名と認定研修医(大学院生)1名の組み合わせで患者さんの治療にあたります。
最後に・・・
もしかしたら、金銭面の心配をされている方がいるかもしれません。大学院生とはいえ、実際に患者さんを診ていただきますし、その労働行為に対してはクリニカルスタッフやリサーチアシスタントとして、大学からの金銭的支援もあります。その他協力施設で外勤することで、生活費を工面することもできます。
また当科には出産や留学などを経験された先生方も多くおられます。お子さんがいるお母さんドクターもたくさんいます。入ってくる学年や年齢もさまざまです(20代から50代まで)。一般歯科からの学び直しの方もいます。個々の人生設計に合わせて学業や勤務体系を相談できる環境です。
もちろん研究と臨床を同時に進めるカリキュラムは楽ではありません。歯科および歯科矯正学への熱意を持つものを希望いたします。一方で、頑張る方々には教室員みなでバックアップいたします。
もし大学院入学に興味ございましたら、質問や相談、見学の希望など以下の担当までご連絡ください。
矯正歯科 診療准教授/外来医長 廣瀬尚人
質問や相談、見学の希望など何でもお気軽にお問い合わせください。
募集要項
試験日程 | 日程については後日、連絡します。 |
試験様式 | 年度により異なりますので、お問い合わせ下さい。 |
選考基準 | 研究マインドを持ち、協調性と向上心を持ち合わせた人材を募集しています。 |
連絡先 | 〒734-8553 広島市南区霞 1-2-3(歯学部C棟4階) 広島大学大学院 医系科学研究科 歯科矯正学 医局長 國松 亮 email:ryoukunimatu@hiroshima-u.ac.jp |