”矯正治療時における歯の加速移動”についての講演がありました。
講演していただいた先生は、台北醫學大學齒顎矯正学科主任および副教授である蔡 吉陽 先生です。先生は、1979年10月から1989年6月まで本教室に在籍されています。
矯正治療の期間は歯の移動を、各個人の生体反応に依存するため、2年から3年と長期の期間を要します。そのため、矯正治療期間の短縮を目標として、さまざまな方法が試みられています。
今回は、先生の研究結果を踏まえて、大変わかりやすく講義していただきました。
加速矯正という言葉は世界的に普及しつつありますが、その方法は多種多様であり、科学的に実証されているものばかりではありません。矯正歯科治療の期間の短縮は全ての矯正歯科医の夢ではありますが、安全な治療を行うために、今後もさらなる科学的な実証が必要であると再認識いたしました。